1. 便秘の人は、不調だらけ

 

よい排便ができない腸は、全身の健康に影響をします。

排便障害が増えている背景には、現代人特有の生活習慣があります。
排便をつかさどるのは大腸を中心とした「腸」です。

現代人の腸は、
     ・ 食事環境の乱れ
     ・ 生活環境の乱れ
     ・ ストレスなどの影響で本来の働きができない

 

 

きちんと排便ができないと、スッキリしないだけでなく全身の健康状態も悪くなります。

便秘が慢性化すると、
     ・ 冷えや肌あれ
     ・ 肩こりなどの症状が出る
     ・ 肥満にもつながる

 

 また、体の老廃物の約70%は便を通して体外に排泄されるため、便が出ないということは体内に毒素をためこんでいることになり、その点からも、色々な不調につながるでしょう。
よい排便ができない腸は、全身の健康に影響します。
腸が健康な人は全身も健康といえると思います。
腸の不調のサインは便秘と下痢です。

   便秘は、全身の健康に影響
     ・ お腹が張る
     ・ 体臭きつい
     ・ くさい便 や おなら が出る
     ・ ニキビ や 肌荒れ
     ・ 太りやすくなる
     ・ 逆流性食道炎になる
     ・ 冷え性 や 疲れやすくなる
     ・ 肩こり や 腰通
     ・ 動脈硬化
     ・ 大腸ガン

 

2. なぜ便秘だと体によくないの?

 便の中身は食べもののカス(食物残渣)ですが、これと一緒に体の中の老廃物も排泄されます。
老廃物には、たんぱく質を分解した結果つくられるインドールやスカトール、アンモニアなどが含まれますが、これらは体臭の原因や便のにおいのもとになりますので、便秘の人は体臭や便のにおいがきつくなります。

アンモニアなどを含む腸内のガスは、だれでも1日数回つくりだしています。
便が硬かったり、便秘になって排便がうまくいかなかったりすると、ガスが次第にたまりお腹の圧迫感や膨満感があらわれます。いわゆる「ガス腹」という状態です。
便秘が続くと、ニキビや肌荒れがおこりやすくなります。

 

 

これは悪玉菌が増えて腸内環境が悪化した結果、有害物質が体内をめぐることが原因と考えられます。

有害物質が蓄積されてくると新陳代謝が低下するため、結果的に太りやすくなってきます。
排便を引きおこす反射(排便反射)には、腸腸反射のほかに「胃、結腸反射」があります。
胃に食べ物が入るとその刺激が腸管をとりまく神経によって遠くはなれたS状結腸まで伝わり、結腸で急激なぜん動運動がおこって直腸に送り出そうとするのです。
この胃、結腸反射は朝食後に特に強くおこるので、朝食をきちんと食べることは、とても大事です。
排便反射は、ほかに運動や喫煙などの刺激によってもおこります。