3. 和食が減って腸内環境が悪化

和食が減って腸内環境が悪化し 便秘の原因は食事と生活の乱れ

現在の日本人の多くは、米や果物をあまり食べなくなり、肉類や乳製品をたくさん食べるようになってきました。 日本人の食生活が、これまでの和食から欧米化してきています。

又、コンビニ食やファーストフード、レトルト食品やカップめんなどの加工食品、外食など、日本人には縁のなかった食事スタイルも増えています。

更に、腸からみた日本人の生活環境も変化してきています。
食生活の乱れ(朝食抜きやダイエットなど)、生活リズムの乱れ(夜型の生活など)、過剰なストレスなどが腸に影響を及ぼしていると考えられます。

便秘の原因は食事と生活の乱れ

食事と生活が乱れ、その悪い習慣が長年くり返されることによって悪化していきます。
食事環境の乱れでは、まず朝食をとらない事が問題です。
朝食をとらないと胃、結腸反射がおこらず排便につながりません。
大ぜん動(腸のぜん動運動→胃、結腸反射→排便)は、日に数回おこりますが、もっとも強くおこるのが朝なので、朝食をとらない生活が続くと胃、結腸反射がおこりにくくなります。
朝食をとっていても、炭水化物の量が少なかったり、食事の全体量が少ないとやはり便秘になります。 特にご飯やパンなどの主食をとらない炭水化物抜きダイエットや、野菜を食べない偏食も同様に便秘になりやすいのです。

又、水分をとると水太りになるといって、極力水分を避ける人が増えているようですが、これも腸に対して決してよくありません。

生活環境の乱れでは、朝おきるのがギリギリでトイレに行く時間がなかったり、仕事や家事でトイレに行く間もなく忙しかったりして、便意を我慢し続けた結果、次第に便意がなくなってしまうというケースがあります。

そして、生活リズムの乱れも影響します。
夜更かしなどで生活のリズムが狂うと、自律神経の働きも乱れてしまい便秘の引き金をなるのです。

運動不足も深刻です。
歩く時間が少ないと腸がうまく動かなくなります。
女性特有の月経前緊張症などによるホルモン、バランスの異常も腸管運動の低下を招いて便秘につながります。